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GLP-1薬剤「オゼンピック」のダイエット効果や副作用について医師が解説

本記事は医師による監修の下執筆されております。

医療ダイエットとしても注目されている「GLP-1薬剤」、気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「オゼンピック(セマグルチド)」についてわかりやすくまとめました。

オゼンピックのダイエット効果をはじめ、副作用や安全性、個人輸入のことなど気になる疑問についても触れているので、ぜひ参考にしてくださいね。

関連記事:GLP-1薬剤の種類一覧と違いを医師が解説

この記事に書かれていること

オゼンピックとは

「オゼンピック(セマグルチド)」は、GLP-1受容体作動薬のひとつ。

注射器タイプの2型糖尿病治療薬ですが、ほかの薬剤とは違って週に1度の投与で済むことが最大の特徴です。

オゼンピックに含まれる「GLP-1」は痩せホルモンとも呼ばれており、血糖が高いときに血糖値を下げる働きをしてくれます。

これにより、食欲を抑えたり、満腹感を感じやすくなったりするため、ダイエット効果が期待できるのです。

アメリカのFDAでも承認されているほか、2018年3月には日本の厚生労働省から製造販売が承認(※1)されています。

HbA1c(血糖値)の改善効果と優れた体重減少効果が認められているので、食事制限や運動が苦手な方もうれしいですよね。

トルリシティとの違いはなに?

オゼンピックと比較される薬剤に「トルリシティ(デュラグルチド)」があります。

オゼンピックトルリシティ
有効成分セマグルチド(遺伝子組換え)デュラグルチド(遺伝子組換え)
処方量0.25mg~1.0mg/週1回0.75 mg/週1回

オゼンピックとトルリシティの違いは上図の通り。

週1回自分で注射するという使い方は同じですが、トルリシティは用量の調節ができません。

また、オゼンピック(セマグルチド)とトルリシティ(デュラグルチド)の効果を比較した試験(※2)の結果は、以下の通りです。

オゼンピック(1.0mg)トルリシティ(0.75 mg)
HbA1cの低下度(血糖値)-1.8%-1.1%
体重の減少度-6.5kg-2.3kg

GLP-1受容体作動薬を選ぶときは、このような違いも踏まえて検討したいですね。

オゼンピックのダイエット効果は?

オゼンピックによるダイエット効果は、以下の通りです。

オゼンピックに期待できる効果
  • すい臓からのインスリン分泌を促す
  • 血糖値(HbA1c)を低下させる
  • 腸や消化管に働きかけ、消化をおだやかにさせる
  • 脳に働きかけ、食欲を抑制する
  • 体重を減少させる

オゼンピックを製造・販売しているノボ ノルディスク ファーマ社によると、治療開始からおよそ30週間後に52.6%がHbA1c(血糖値)7%未満を達成。

さらに、患者の43.9%は5%以上の体重減少を達成したという結果も出ています。(※3)

このように、オゼンピックには「血糖値を下げる働き」と「体重減少の効果」の2つのダイエット効果が期待できるのです。

オゼンピックの用法用量

用法週に1回、同じ曜日に自分で皮下注射する
開始用量治療開始は0.25mgを4週間投与
開始用量治療開始は0.25mgを4週間投与
維持用量4週間後、0.5mg/週1回に増量
効果不十分な場合1.0mg/週1回まで増量可能

オゼンピックの用量については、医師の判断のもと決定します。

詳しくはかかりつけのクリニックにてご相談くださいね。

オゼンピックの打ち方は?痛い?失敗しない?

オゼンピックは、以下の手順で使用します。

オゼンピックの使い方
  1. 注射の準備(薬剤の確認と注射部位の消毒)
  2. ペンのキャップを外す
  3. お腹や上腕部、太ももなどにニードルカバーを当て、押し込む
  4. 黄色マーカーが止まったら注射完了、皮膚からペンを離す

「自分で注射するのは痛そう」という心配もあるかもしれません。

しかし、オゼンピックは週に1回の使用でOKなお薬です。

1日1回決まった時間に使用するタイプに比べると、注射に対するストレスも少ないでしょう。


また、製造元のノボ ノルディスク ファーマ株式会社では、注入時のトラブルについて情報発信中です。

失敗が心配ならホームページを事前にチェックしておくと安心です。

副作用やリスクはある?

オゼンピックで起きる可能性がある重篤な副作用は、「低血糖」と「急性すい炎」です。

どちらも頻度は不明ですが、脱力感や倦怠感、冷や汗のほか、嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等、異常がある場合はかかりつけのお医者さんに相談してください。

オゼンピックの副作用
  • 食欲減退
  • 吐き気や消化不良、嘔吐
  • 下痢または便秘
  • 腹部不快感
  • 上腹部痛または腹痛 など

また、その他の副作用としては、以下のような症状を訴える方が多いです。

このような症状を見て、安全性が気になる方もいるかもしれませんね。

GLP-1は胃や十二指腸に働きかけるお薬のため、オゼンピックが効き過ぎることでお腹や胃に不調が起きてしまいます。

体がお薬に慣れてくると副作用も緩和されますが、心配な場合や長続きする場合はお医者さん、薬剤師さんに相談してみてくださいね。

オゼンピックは通販で手に入れられる?

オゼンピックは、日本国内で認可されているお薬なので、診察を受けたあと、クリニックで処方してもらうしか方法はありません。

参考記事:GLP-1ダイエット薬を個人輸入する方法は?ネット販売は避けるべき理由

中には通販や個人輸入などを考える方もいるようですが、自己判断で薬の購入や使用をするのはリスクがあるため、やめましょう。

なお、当院では抗肥満薬の「ビクトーザ(リラグルチド)」をご用意しています。

医療ダイエットをお考えの方は、ぜひご相談くださいね。

参考文献

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