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恋愛や失恋で食欲がなくなる原因と対処法について解説

本記事は医師による監修の下執筆されております。

「恋愛や失恋をして、精神的に不安定な状態になり、食欲がなくなった」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「恋愛しているだけなのに、なぜ食欲まで変わってくるのだろう」と不思議に感じる方も多いはずです。

しかし、これらの現象には明確な理由が存在します。

そこで今回の記事では、恋愛や失恋で食欲がなくなることについて、原因や対処法を医学的な観点から解説します。

なるべく早く食欲のコントロールを取り戻したいという場合はぜひ、参考にしてください。

この記事に書かれていること

恋愛の食欲不振の原因は「フェネチルアミン」

恋愛をしていて急に食欲がわかなくなるといった現象には、ホルモンの一種である「フェネチルアミン(PEA)」が大きく関係しています。

実際にフェネチルアミンには食欲を減退させる作用があることから、食欲抑制剤として使われるほどです。

PEAは恋に落ちた恋愛初期に脳から大量に分泌されることが多く、その影響で「自分はこの人のことが好きなのかもしれない」と感じるようになります。

これにより、デートを楽しむほどに食欲がなくなってしまうことも…。フェネチルアミンは、まさに「天然の惚れ薬」だと言えるでしょう。

フェネチルアミンが含まれる食品
  • チーズ
  • 魚の加工品
  • ワイン
  • キャベツ
  • ココア
  • ビール

フェネチルアミンが含まれる食品は、上記の通り。低用量ですが、これらの食品の香料に使われています。

ただ、用量が多すぎると人間にとっては毒です。幻覚剤に使われることも多く、麻薬成分の1つになっているという側面もあります。

低用量で摂取する分には全く問題ありませんが、恋愛している時は大量に分泌されており、麻薬を投与されているのと同じ状態になっています。

そのため、判断力が明確に低下して、正常な判断が付かなくなっていることも多いです。

「恋は盲目」と言う言葉には実はこういった科学的な根拠があるんですね。

恋愛ダイエットが理にかなっている理由

恋愛しているときに分泌されるホルモンは、PEAだけではありません。

オキシトシン、エストロゲン、ドーパミンなども分泌され、肌や髪にハリや潤いが生まれます。

また、満足感・落ち着き・安心感に繋がる作用のほか、食欲が適度に抑えられる作用も。

「恋をしてキレイになった」と言われたことがある人も多いかと思いますが、気のせいではなく、ホルモンのおかげなのかもしれませんね。

恋愛で痩せてきれいになればさらに自己肯定感も高まりますし、ストレスの低減などにも繋がります。

このことからも、恋愛ダイエットはデメリットだけではなく、心や体にメリットもある手段だと言えるでしょう。

天然惚れ薬ホルモン「PEA」は食事で増やすことができる?

「気になってる人のPEAを増やすことに成功すれば、自分に対して振り向いてくれるかも!」と考えている方もいるかもしれませんね。

しかし、残念ながら意図的に相手のPEAを増やすことは難しいのが現状です。

一部のアミノ酸などを除く成分が、脳に強い影響を与えることがないからです。

人間には「血液脳関門」という機能があり、脳に必要な物質のみ血液中から選出し、脳に運びます。

色んなものを食べてさまざまな効果が出るとよくないので、脳が自然と身体を守ってくれているんですね。

また、好きな人に大量にPEAが含まれている食べ物を与えたとしても、便として排出されることを考えると合理的な作戦とは言えません。残念ですが、諦めましょう。

失恋すると食欲がなくなる理由とは?

失恋すると、今までの食欲がウソのように食欲がなくなることがありますよね。

心の支えやモチベーションになっていた恋愛に崩れ去り、「精神的に不安定になって食欲が出ない」という経験をした方も多いのではないでしょうか。

失恋や酷い裏切りをされた場合に食欲が減退する理由としては、大きすぎるストレスの影響が考えられます。

前述した通り、恋愛をしている間はPEAが分泌されることから、一種の麻薬依存状態になっていることが多いです。

しかし、失恋によってPEAの分泌が止められたら、脳への負担が大きくなります。

脳に過度なストレスがかかると自律神経が乱れ、食欲不振に繋がってしまうのです。

食欲不振が続くとよくないので、ある程度失恋のショックが落ち着いたら別のことを考えましょうね。

失恋のストレスで自律神経が乱れると腸にも悪影響

自律神経と腸には密接な関係にあり、脳が受けたストレスが腸の不調として現われるケースがあります。

ストレスでお腹が痛くなる「過敏性腸症候群(IBS)」などがその一例です。

昨今の研究では、ストレスによって病原性大腸菌が増殖することもわかってきているので、甘く見てはいけません。

参考:自律神経が紡ぐ新しい炎症抑制メカニズムの解明―迷走神経を介した感染症・がん・炎症性腸疾患の治療に新たな光―
  :脳の機能に関与する腸内フローラと「脳腸相関」

このようなことからも、失恋の反動を利用して過度なダイエットをするのはもってのほかだと言えます。

ダイエットをしたいのであれば、正しい方法で腸内環境を整え、「GLP-1」と「EPA」を増やすことから始めていきましょう。

関連記事:GLP-1を食事で増やすなら「腸活」と「EPA」がカギ

失恋後の食欲不振を解消するための対処法について

失恋時は過度なストレスで自律神経が乱れています。

食欲不振を解消するためにも、まずは自律神経を整えることを意識しましょう。

自律神経が整いやすい行動としては、以下の通りです。

自律神経が整いやすい行動
  • ハンドマッサージ
  • ウォーキング
  • ランニング
  • 音楽鑑賞
  • 入浴
  • アロマ

ちなみに、入浴はシャワーで済ませず、湯船に浸かることがポイントです。40℃くらいのぬるめの湯に15分ほど浸かれば、自然とリラックスできますよ。

また、オレンジやベルガモット、ラベンダー、ネロリなどのアロマを楽しむのもおすすめです。

恋愛ダイエットはOK!でも失恋による食欲不振は早めに治しましょう!

恋愛をしている最中はPEAが分泌されるので、ある程度食欲が抑制されます。

ただ、メリットもあるため、重度でない限りはあまり気にする必要はありません。

一方で、失恋が原因で起こる食欲不振にはご注意を。

脳と自律神経は密接に関わっているので、脳が受けたストレスが腸の不調として現われることもしばしばあります。

そのため、今回紹介した解決策を実践し、なるべく早い段階で気持ちを切り替えるように意識してみてください。

この記事のまとめ
  • 恋愛関連の食欲不振を引き起こす原因は「フェネチルアミン」にある
  • フェネチルアミンには一種の惚れ薬のような効果がある
  • 失恋状態がひどいといつまでも食欲不振に陥ることがあり、危険性が高い
  • 失恋後は自律神経の回復を目指し、なるべく早く立ち直れるように意識することが大切

参考文献



  

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