GLP-1は①食欲を抑え満腹感を感じやすくする、②胃の蠕動運動を遅めることで満腹感を長続きさせる、人間の体内に元々あるホルモンです。
空腹と食欲が同時に抑えられるので意思の弱い人でもダイエットに挑戦できます。辛い運動も不要ですしね。
効率の良いGLP-1ダイエットは直接GLP-1製剤を摂取するのが望ましいのですが、効果を高める為には食事にも気を使うとベストです。
というわけで今回は、GLP-1を食事で増やす方法について解説していきます。
GLP-1の効果を高めるならまずは腸活を徹底
GLP-1は小腸下部の上皮にあるL細胞から分泌されるホルモンですので、効果を高めるならまずは腸内環境を整えるべきです。
腸内環境が悪いとどれだけGLP-1を増やす食事をしても無意味です。
腸内環境を整えるには腸内フローラを整える（善玉菌を増やし悪玉菌を減らす）必要があります。
- 便秘や下痢の改善
- 免疫力向上
- 動脈硬化予防
腸内環境を整える善玉菌の増やし方
腸の中には100兆個以上、重さにして1.5kg以上の菌が住んでいます。
菌の種類は、体に良い影響を与える「善玉菌」、体に悪い影響を与える「悪玉菌」、そのどちらでもない「日和見菌」の3つです。
善玉菌が含まれる発酵食品（プロバイオティクス）を食べたり、善玉菌のエサになる食物繊維（プレバイオティクス）を食べることで、腸内を弱酸性にして悪玉菌の増殖を抑えることができます。
- 善玉菌そのものを食べる(乳酸菌、ビフィズス菌など)
- 善玉菌のエサを食べる(食物繊維、オリゴ糖など)
腸内環境を整えるおすすめ食材と注意点
| 善玉菌を含む食材 | 食物繊維を多く含む食材 | オリゴ糖を多く含む食材 |
| ヨーグルト、チーズ | キノコ類 | たまねぎ |
| 漬物 | 豆類 | アスパラガス |
| 納豆 | 野菜類 | ねぎ |
| 整腸剤 | 玄米 | バナナ |
| 味噌 | キャベツ | コーヒー |
生きた善玉菌は腸に定着することができないので、なるべく毎日食べる必要があります。
ただし、善玉菌を増やす食べ物を食べるのは良いのですが、気持ち多めに食べる程度にとどめてOKです。
過剰摂取は体に良くありません。 食事はあくまでバランスの取れた食事にしましょう。
適度な運動と睡眠も腸活に効果的
ウォーキングやヨガなどで腸の蠕動運動（ぜんどううんどう）を促す「腸腰筋」というインナーマッスルを鍛えたり、適切な睡眠をとることも腸にとって大切です。
不規則な生活だと、どんなに食事を気を付けても悪玉菌が増加する原因になり得ます。
神経質になりすぎる必要はありませんが、ストレスを感じない程度で腸活をするようにしてください。
GLP-1を増やす「EPA」を多く含む食材
EPA（エイコサペンタエン酸）は、GLP-1の分泌を促進させる栄養素として注目されています。
オンラインショップなどで「GLP-1」と検索するとEPAサプリが出てくるのはそのためです。
サバ、イワシ、マグロ、サンマなど脂の多い魚に多く含まれます。
EPAは人間のからだでは合成されにくい必須脂肪酸で、血管や血液の健康維持に役立ちます。
- 血液をサラサラにする
- 中性脂肪値を下げる
- 血管年齢を若く保つ
- 心臓病や脳梗塞の予防
- 動脈硬化の予防
火を通すと栄養が20%～50%ほど落ちてしまいます。
生（刺身）で食べるのが一番効率よくEPAを摂取できますが、定期的に食べるのであれば缶詰の方が現実的でおすすめです。
GLP-1を食事で増やすなら朝食がカギ？
GLP-1を食事で効果的に増やす場合は、促進成分の含まれる食事をすれば良いわけではありません。
実際にはGLP-1を食事で増やす場合は朝食がカギとなります。
朝食を食べずに昼食を取ってしまうと、インスリンの働きを妨害するFFAが高値のままであるため、食後血糖値が上昇しやすくなります。
なので朝食でGLP-1分泌を促進する食事をとると効果的です。
さらに食事の順序は野菜→魚→ごはんの順で食べるようにするとなお良しです。
GLP-1を増やすなら直接摂取する方法が一番おすすめ
GLP-1ダイエットは食事による方法でも行うことができますが、より効率よくスムーズに行いたい場合は「GLP-1ホルモン注射」が向いています。
GLP-1成分を確実に増加させることができるので、より手軽な形で挑戦することが可能です。
実際にGLP-1ホルモン注射を受けてダイエットを行う場合は、クリニックに通って実践する方法が一番確実です。
個人輸入でGLP-1ホルモン注射材を手に入れて実践すると、思わぬ副作用が発生する可能性があるのでリスクが高まります。
個人輸入の場合はダイエット効果も得られないことがあるので、GLP-1ホルモン注射を受けてダイエットを行う場合は、必ずクリニックに通いましょう。
